透明標本を作ってみた(成功編)

透明標本リベンジです。
2回目なので詳しい解説は省きます。

詳しくはこちら↓
透明標本の基礎知識・準備
透明標本を作ってみた(失敗編)

やはり前回のアジはデカすぎた。
今回はいいサンプルが手に入ったので

スーパーに売っていたワカサギ。
5cm~6cmぐらいです。
この大きさならいけそうな気がする…!!
体色も元々白っぽいし透明化しやすそう。


というわけでホルマリン漬け。
今回は10倍希釈と40倍希釈を使いました。
ちなみに40倍希釈すると劇物指定から外れます。
1週間漬けました。


エタノールで脱水した後、
アルシアンブルーで染色。
1日漬けました。


中和。
前回はホウ砂水溶液を使ったけど
どうせ後で水酸化カリウム水溶液に漬けるなら
水酸化カリウム水溶液で中和すれば良くね?と思って
今回は2%水酸化カリウム水溶液で中和。

が、酢酸のニオイが…
これ中和できてないやんけ。
それもそのはず。
水酸化カリウム水溶液が薄すぎたのです。

馬鹿か俺は…
だから飽和ホウ砂水溶液使うんやなと再確認。
ちなみに水酸化カリウム水溶液の濃度を上げると
サンプルが急激に溶けるのでダメです。

今更ホウ砂で中和するのもアレなので
水酸化カリウム水溶液を交換して中和し、
そのまま肉が溶けるまで漬けておくことに。

ちなみに前回水酸化ナトリウムを使ったけど
今回は水酸化カリウムを使いました。
たぶんどっちでやっても同じです。
ただし我が家の水酸化ナトリウムは古いので
劣化していたかもしれません。
なので新しく買った水酸化カリウムを使いました。


肉を溶かしている最中。
一番右は0.5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液に漬けてみたやつ。
数時間でボロボロになってしまったので捨てた。
溶けるというかもはや削れてる。
この薄さでもゴリゴリ溶けるって、
次亜塩素酸ナトリウムこわい(だが劇物ではry
死体を溶かすなら水酸化カリウムより
次亜塩素酸ナトリウムですね(やめなさい


1週間漬けといたらだいぶ透明になってきた。


アリザリンレッドSで染色。


1日漬けといたら溶液の色が薄くなってた!
染色剤がサンプルに吸着されたようです。
ここで「あれ、薄いな」と思って
アリザリンレッドSを追加投入してしまうと
前回のように真っ黒になってしまうのですw


改めて水酸化カリウム水溶液に漬けて
余分な染色剤を洗浄します。

ここで残念なお知らせです。
10倍希釈のホルマリンを使った方のサンプルが全滅しました。
腹がパカっと裂けて無残な姿に…

これは個人的な考えですが、
ホルマリンによるタンパク質固定が
強すぎて表面が固くなっていたのでしょう。
中から出てくる気泡が体外に排出できず溜まっていき
限界がきて破裂してしまったんだと思います。

40倍希釈のホルマリンを使った方が
身が柔らかい感じがしました。
柔らかいので表面の一部に穴が開いて
そこから気泡が逃げることができたのでしょう。

まさか薄い方がうまくいくとは意外でした。

そして最終ステップ。
体内の水分をグリセリンに置換します。
1%水酸化カリウム水溶液:グリセリン=1:1に
1日漬けた後、2:8の液にさらに1日漬け、
最後に100%のグリセリンに漬けました!


できてる!!!
できてるぞオイ!!
自宅で透明標本できちゃったよ!

最後に防腐剤としてチモールを
耳かき一杯分ぐらい入れて終了。

完成!!!

まさか本当にできるとは。
ちゃんと透明になって骨が透けて見えるので
大満足な結果となりました。

おしまい!

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おーたむ

おーたむ

みくあす管理人プロフィール
映える化学実験を求めてMyラボで遊んでる人。毒劇物取扱者及び危険物取扱者(甲種)の資格所持者。

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