透明標本制作の基礎知識・準備編

透明標本って知ってますか?
知らない人はググれw

透明標本とは、薬品によって
サンプルの肉を溶かして
骨が透けて見えるように処理した標本です。

肉が無くなって骨だけになっているのではなく、
透けて見えているだけです。

また、染色液によって
軟骨を青、骨やヒレを赤に染めています。

今回は、透明標本を作るための
基礎知識と準備について書こうと思います。

透明標本制作に必要な薬品はこちら

ホルマリン
次亜塩素酸ナトリウム
無水エタノール
氷酢酸
アルシアンブルー液
ホウ砂(四ホウ酸ナトリウム)
水酸化ナトリウムor水酸化カリウム
アリザリンレッドS
濃グリセリン
チモール

また、必要に応じて
消毒用エタノール
薬局方グリセリン

この中で特に入手困難なものがホルマリン。
調剤薬局で「標本を作る」と言えば売ってくれるかもしれないし
不審者だと思われて追い返されるかもしれない。
購入の際は書類に住所を書いてハンコを押す必要があります。
買えなかったら地道に薬局を回るか諦めましょう。

また、アルシアンブルーとチモールは劇物ではないものの
そこらに売っているものではないので
これも薬局で発注する必要があります。
ホルマリンと一緒に発注しましょう。

水酸化ナトリウムは劇物なので
これも薬局で発注する必要がありますが、
うすい水溶液であれば劇物指定から外れます。
水溶液ならネットでも買えます。
濃度は1%以上あれば大丈夫です。

アリザリンレッドSは染料ショップで購入可能です。
その他は薬局やネットで購入しましょう。
次亜塩素酸ナトリウムはピューラックスでOK

注意すべきことは、エタノール、酢酸、グリセリンは
濃度約100%のものが必要だということです。

薬局に売っている消毒用エタノールや薬局方グリセリンは
濃度が85%ぐらいしかありません。
無水エタノール、濃グリセリンと書かれているものが約100%です。
酢酸は氷酢酸と書かれているものが約100%です。

エタノールは100%の他に50%と80%も使います。
無水エタノールを薄めてもいいですが、
無水エタノールは酒税がかかるのでクソ高いです。
なので別途消毒用エタノールを買ってもOK。
消毒用エタノールはだいたい85%ぐらいで、
飲めないようにIPAが入っているので酒税がかからず安いのです。

次に透明標本の作製手順です。

大まかに書くと次の通り。
それぞれのステップに数日かかります。

ホルマリンに漬ける(タンパク質固定)
水に漬ける(ホルマリン洗浄)
50%エタノールに漬ける(脱水)
80%エタノールに漬ける(脱水)
100%エタノールに漬ける(脱水)
アルシアンブルー液に漬ける(軟骨染色)
飽和ホウ砂水溶液に漬ける(中和)
水酸化ナトリウム水溶液に漬ける(肉溶解)
アリザリンレッド水溶液に漬ける(骨染色)
水酸化ナトリウム水溶液に漬ける(染色液洗浄)
50%グリセリンに漬ける(透明化)
80%グリセリンに漬ける(透明化)
100%グリセリンに漬ける(透明化)
チモール添加(防腐)

全部で2週間~1ヶ月ほどかかります。
詳しいやり方は下のリンク参照。
実際にやってみた結果
透明標本作ってみた(失敗編)
透明標本作ってみた(成功編)

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おーたむ

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みくあす管理人プロフィール
映える化学実験を求めてMyラボで遊んでる人。毒劇物取扱者及び危険物取扱者(甲種)の資格所持者。

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