可燃物に関する法律(消防法)

どうも、おーたむです。
今回は可燃物に関する法律の話です。
可燃性や助燃性をもつ物質は消防法で「危険物」として規制されます。
法律上の「危険物」とはこのような火災関連の物質を指します。
塩酸や硫酸は危険物とはいいません(これらは毒劇物)。

というわけでここから先は、可燃性、助燃性を持つものという意味で「危険物」という言葉を使います。
危険物には「指定数量」というものがあり、この量を超えると法的に規制が入ります。
とはいえ、個人で危険物を所持する分にはあんまり気にしなくてもいいです。
大量に持っていない限りは引っかからないからです。

例えば燃料用アルコールは消防法において「第4類アルコール類」に分類されますが、指定数量は400Lです。
消防法の他に、各市町村の火災予防条例でも規制されますが、基本的に消防法指定数量の1/5となっていることが多いです。
つまり条例の指定数量だと80L。
これ以上持ってると規制が入ります。
とはいえ一般家庭なら燃料用アルコール80Lも保管しないと思うので、気にする必要はありません。

一応、主な危険物の指定数量を挙げておきます。
・第1類危険物
塩素酸塩、過塩素酸塩、硝酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩などの酸化性固体が当てはまります。
(粒度等で反応性が違うので燃焼試験などによってさらに第1種〜第3種まで分類されます。)
指定数量は第1種:50kg、第2種:300kg、第3種:1000kg

・第2類危険物
金属粉などの可燃性固体が当てはまります。
指定数量は、赤リン・硫黄:100kg、鉄粉:500kg

・第3類危険物
自然発火するものや禁水物質が当てはまります。
指定数量は、アルカリ金属:10kg、黄リン:20kg

・第4類危険物
有機溶媒などの可燃性液体が当てはまります。
沸点の低い順に第1類〜第4類まであります。
指定数量は以下の通り。
特殊引火物(ジエチルエーテルやアセトアルデヒドなど):50L
第1類石油類非水溶性液体(ガソリン、ヘキサンなど):200L
第1類石油類水溶性液体(アセトンなど):400L
アルコール類(メタノール、エタノール、IPAなど):400L
第2類石油類非水溶性液体(灯油など):1000L
第2類石油類水溶性液体(酢酸など):2000L
第3類石油類非水溶性液体(重油、ニトロベンゼンなど):2000L
第3類石油類水溶性液体(グリセリンなど):4000L
第4類石油類(モーター油など):6000L
動植物油類(アマニ油、オリーブオイルなど):10000L

・第5類危険物
ニトロ化合物や硝酸エステル化合物などの爆発性のある危険物があてはまります。
そもそもここに当てはまる物質のほとんどは火薬類取締法の規制を受けるので個人では所持できません。

・第6類危険物
過塩素酸、過酸化水素水、硝酸などの酸化性液体が当てはまります。
指定数量は300kg

以上が消防法の指定数量です。
火災予防条例による指定数量は基本的にこれの1/5です。
個人で所持する分にはまず引っかからないでしょう。
ちなみに可燃性ガス、助燃性ガスに関しては消防法による規制はありません(関連法律は高圧ガス保安法)。

ちなみに複数の危険物を所持する場合はそれぞれの指定数量の倍数を合計します。
例えばヘキサン10L(指定数量200L)、アセトン10L(指定数量200L)を持っていたら
10/200+10/400=0.05+0.025=0.075
(合計の指定数量倍数が1を超えたらアウト)
条例の指定数量(1/5)で計算しても
10/40+10/80=0.25+0.125=0.375
10Lずつ持ってても全然超えないですね。
アルカリ金属は指定数量が低いけどそもそも買えないしw

というわけで、危険物に関しては法律はそんなに気にする必要はなさそうです。
ただし、屋外で危険物を燃やして遊んでいると軽犯罪法(火気乱用)に引っかかるのでやめましょう。
それでは。

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おーたむ

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みくあす管理人プロフィール
映える化学実験を求めてMyラボで遊んでる人。毒劇物取扱者及び危険物取扱者(甲種)の資格所持者。

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