火薬・爆薬に関する法律

どうも、おーたむです。
今回は火薬・爆薬の法律について話します。
火薬・爆薬は基本的に個人で扱うと違法になります。
これらを使った実験は出来ないので諦めましょう。
ただし、例外的にセーフなものもわずかにはあります。
それでは法律を見ていきましょう。

【爆発物取締罰則】
殺傷や財産の破壊目的で爆発物を爆発させると違法ですよという法律です。
そのための爆薬や器具の製造輸入所持もアウトとなります。
まぁ当たり前ですね。

じゃあ個人で遊ぶ目的ならいいのかというと、そうもいきません。
問題は次の法律です。

【火薬類取締法】
火薬類の取り扱いを規制する法律です。
経済産業省の許可を得なければ火薬類を製造、販売することはできません。
少量であってもアウトです。
花火や爆竹などの、製品として出来上がってるものを買って使うのはOKだけど、バラして中身を取り出してはいけません。
火薬類は購入できないので、持っている=製造したということでアウトです。

以下のものが火薬類に当てはまります
黒色火薬などの硝酸塩を主とする火薬
無煙火薬などの硝酸エステルを主とする火薬
雷酸水銀、アジ化鉛などの起爆薬
硝酸塩・塩素酸塩・過塩素酸塩を主とする爆薬
爆薬に用いられる硝酸エステル
ニトロ基を3以上含むニトロ化合物
液体酸素爆薬
その他同等の破壊力を持つ爆薬

火薬や爆薬は、原料を混ぜて作られるもので、化合物単体ではありません。
たとえば黒色火薬は硝酸カリウムを主とする火薬ですが、硝酸カリウム自体は火薬ではありません。
爆薬の用途に用いられる硝酸エステルとニトロ基を3以上含むニトロ化合物に関しては、化合物単体で火薬類扱いされています。

つまり、黒色火薬やTNTやニトログリセリンを合成すると違法となります。
硝酸塩、過塩素酸塩単体は火薬類ではないのでセーフです。
ちなみにニトロセルロースは硝酸エステルに当てはまりますが、フラッシュコットンとして普通に売られています。
「爆薬の用途」ではないのでセーフなようです。
とはいえ、これを悪用して爆薬として使うと捕まると思います。
ここには書いてないですが「過酸化アセトン」は合成した者が逮捕された例があります。
「その他同等の破壊力を持つ爆薬」に当てはまるのでしょう。

塩素酸塩に関しては、単体では火薬類取締法の規制は受けていないのでセーフに見えますが、実は毒劇物取締法で例外的に所持禁止と指定されているのでアウトです。

ちなみに可燃性ガスに関しては火薬類として扱われていません。
水素を爆発させたりするのはセーフです。
とはいえ屋外で爆発させると他の罪で捕まるのでやめましょう。

・持ってても大丈夫なものの例
硝酸(劇物なので譲渡・販売は違法)
硝酸カリウム
硝酸アンモニウム
過塩素酸
フラッシュコットン
ニトロベンゼン(ニトロ基1つ、爆発性無し)※劇物
水素ガス

・持ってると捕まるものの例
黒色火薬(硝酸塩火薬)
雷酸水銀(起爆薬)
アジ化鉛(起爆薬)
エマルション爆薬(硝酸塩爆薬)
ニトログリセリン(爆薬に用いられる硝酸エステル)
ペンスリット(爆薬に用いられる硝酸エステル)
TNT(ニトロ基を3以上もつニトロ化合物)
ピクリン酸(ニトロ基を3以上もつニトロ化合物)
過酸化アセトン(その他爆薬)
塩素酸カリウム(毒劇法で所持禁止指定)

それでは今回はここまで。

【おまけ】
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おーたむ

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みくあす管理人プロフィール
映える化学実験を求めてMyラボで遊んでる人。毒劇物取扱者及び危険物取扱者(甲種)の資格所持者。

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