簡易的な局所排気装置を自作する

記事:おーたむ

自宅で化学実験をするにあたり、局所排気装置があればできることの幅が広がります。
研究室ではドラフトチャンバーという大型の囲い込み式排気設備を用いるのが一般的ですが、自宅で用いるにはなかなか難易度が高いですね。
一応個人でも購入はできるのでお金とスペースに余裕がある実験ガチ勢なら買ってしまうのもありですが。
(当サイトのメンバーであるえざお氏は自宅に本格的なドラフトチャンバーを導入しています。)

さすがにドラフトチャンバーはキツいという人は、塗装用の排気ブースを使うのもありです。
また、小型の局所排気ユニットであればもう少し手頃な価格で手に入れることができます。

キッチンの換気扇の下で実験をしようとする人もいるようですが、排気力が弱いのでオススメしません。
排気装置は、パワーが同じであれば排気口が狭い方が吸い込む力が強くなります。
また、ガス発生源を囲い込むような構造になっていることが好ましいです。
キッチンの換気扇は排気口が広い上に囲い込みになっていないので望ましくないわけです。
キッチンで料理するのを諦めて、換気扇の下を囲い込むように実験ブースを作ってしまうならばアリですが。

というわけで、どのように排気を行うかというのは自宅ラボ勢にとって大きな問題であるわけですが、今回は簡易的な局所排気装置を自作してしまおうという内容です。
自作なので排気能力にあまり期待はできませんが、まぁ無いよりはマシだろうという感じです。

今回使うのはこちら。

いらなくなった換気扇です。
これを局所排気装置に改造していきます。

ホームセンターで買ってきたいい感じのプラスチックジョイントとアルミダクトと、それからダンボールを使ってこのように作りました。


たったこれだけです。
めちゃくちゃ簡単だし安上がり。
適度な大きさのボックスの中で実験をして、この排気装置のアルミダクトの口のところをガス発生源の間近までもっていけばそれなりに吸い込んでくれます。
酢酸のようなくさい物質を扱う時に便利ですね。
アルミダクトを曲げすぎたり長すぎると排気能力が落ちるので注意してください。

流石に有毒ガスをモリモリ発生させても安心というわけにはいかないので気をつけてください。
有毒ガスの場合はそのまま外に排気するのも良くないので必ず実験器具にトラップをつけましょう。
例えば二酸化硫黄や二酸化窒素のような酸性ガスは、消石灰や重曹水に一度通じることで吸収されます。
これでほとんど吸収されますが、念のために局所排気装置を併用するといった感じにすると良いでしょう。
というわけで、今回はここまで。

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