振ると濃くなる謎の液:カメレオンエマルジョンの作り方

まずはこちらをご覧ください。

なんと、振ると色が濃くなるではありませんか。
これは「カメレオンエマルジョン」と呼ばれているものです。

今回はその作り方を解説します。
危険な薬品は使わないので自宅でやってみることも可能です。

必要な試薬
ローダミンB
10%アンモニア水
ヘキサン
硫酸アンモニウム

この中でローダミンBが一番入手が難しいですが、この物質は蛍光色素の一種であり、染料店で購入することができます。
アンモニア水は薬局。
硫酸アンモニウムは「硫安」としてホームセンターの園芸コーナーに肥料として売っています。
ヘキサンは「ベンジン」という名前でホームセンターのアウトドアコーナーに燃料として売られています。

材料が揃ったら早速作りましょう。
ローダミンBはものすごく濃い色素で、手につくとピンクに染まって洗ってもなかなか落ちず最悪なので手袋をしましょう。

瓶にローダミンBを0.04g、アンモニア水2ml、水30mlを入れてよく混ぜます。
ローダミンBがなかなか溶けないですがよく振って溶かしましょう。
ドス赤い溶液ができます。
ここにヘキサン30mlを加えてよく振ります。

ローダミンBは溶液中で赤色を示す構造と無色を示す構造の平衡状態になっていますが、ヘキサンには無色のローダミンBだけが溶けます。
振った後静置すると二層に分かれます。
上層が無色透明なヘキサン。
何も溶けていないように見えますが、ローダミンBがガッツリ溶けています。
無色透明ですが手についた瞬間に手がピンクに染まるので油断してはいけません。
次に、下層の赤い水溶液をスポイトで全て吸い出しましょう。

別の容器に硫酸アンモニウム16gと水30mlを加えて完全に溶かします。
この液をさっきの瓶のヘキサンに少量加えてよく振るとカメレオンエマルジョンができます。
濃い硫酸アンモニウム水溶液にはローダミンBは溶けないので本来は水層も無色になりますが、最初の水溶液が瓶に付いているのが溶けて少し水層が染まります。
そこで、この染まった水層をスポイトで吸って捨て、もう一度綺麗な硫酸アンモニウム溶液を加えるとより無色の液を作ることができます。
このように、お好みで何度か洗浄してみてください。
ただし、純水を入れるとまた一気にピンク色に戻ってしまうので注意しましょう(ヘキサンに溶けていたローダミンBが純水に溶けるため)。
上層も下層もそれなりに無色の液になったら、思いっきり振ってみましょう。
(ほぼ)無色だった液が濃いピンク色になり、放置すると分離して色が薄くなっていきます。
一度作った液は何度でも繰り返し遊ぶことができます。

関連記事

  1. 【応用編】ミョウバンの結晶づくり【密度拡散法】

  2. [第3回おうちラボで実験してみた]リアルDr.STONE!?イチから石…

  3. [第37回おうちラボで実験してみた]ランタノイド元素から蛍光物質を合成…

  4. 簡易的な局所排気装置を自作する

  5. [第41回おうちラボで実験してみた]輸入品のペニシリンの抗菌作用を調べ…

  6. [第7回おうちラボで実験してみた]人類初の合成医薬品!アスピリンを合成…

  7. 【有料記事】空気から硝酸を作る

  8. 【応用編③】ミョウバンの結晶づくり【混晶】